いつかは子供もほしいけど、まだ先でいいかな…と思っている方に向けて。
私たちが結婚相談所の必要性を感じ、スタートした理由のひとつでもある、”子供を産む”ということについて。
子供が欲しいと思っている人も、今はそう思っていない人も、一人でも多くの人が子供を生むことについて知り、考えるきっかけになったら嬉しいです。
※曖昧な記憶をもとに書いているので、治療の内容や段取りなどについては、正確性に欠ける可能性がある点ご理解ください。
今現在、不妊治療でがんばっている人向けの情報ではありません。
◯高齢出産の現実
”いつか移住できたらいいなと思って”
移住イベントを開催していた時、参加者からそんな声を耳にすることがよくありました。
きっと子供のこととか、仕事のこととか、事情はそれぞれあって。
その人の移住したいという想いを否定するわけではないけれど、その言葉を聞くたびに、あぁ、この人はその願いをずっと叶えられないかも知れない、そう感じていました。
いつかできることなのなら、今やればいいし、クリアすべき問題があるのなら具体的な計画を今からたてればいい。
ハードルの高いことであればあるほど、いつかできたらいいな、なんてふわっとした状態でいる限り、思い切って行動できるはずなんてない、そう思ってしまう。
とえらそうなことを言っている私自身も、子供はいつかできればいいや、程度にしか考えていませんでした。
もっと言えば、努力すればいつかできるものだろうと思っていたし、不妊治療の病院にいけば、人工授精すれば、すぐにできるような気さえしていました。
40歳を超えて妊娠報告をする芸能人は珍しくなく、自分の年齢と比べて、まだまだ大丈夫かな、なんて思ったりしていたところもあります。
でも。
現実は思っているよりも、ずっとずっと厳しい。
これだけ医学が進化しても、中々期待するように進まない不妊に対する医療。
これまで不妊治療という言葉を、治療というくらいなんだから、治療すればどうにかなるもの、と自分の都合の良いように解釈していました。
でも結局、老化にはかなわないんです。
当時の自分の甘さを反省しつつ、これまでを振り返ります。
◯初めての不妊治療の病院
私が初めて不妊治療の病院を訪れたのは、今から4年ほど前、36歳の時でした。
何か新しいことを始める時は、徹底的に調べ尽くす性格の私。
この時も調べに調べ、湘南界隈だと大船にある矢内原ウィメンズクリニックが良さそうだということに。
一体どんなところなんだろうと、ドキドキしながら初めて訪れた不妊治療の病院。
何がびっくりしたって、患者さんの多さ。
よくある歯医者さんくらいの規模感の、決して大きいとは言えないこの病院で、平日の真昼間であっても待合室のソファはいつもほぼ満席。
夕方や夜の時間帯なんて、外の廊下にまで待っている人がいるほどでした。
(ちなみにコロナ禍になってからは、予約がより細分化されて混雑緩和されてます)
世の中にこんなにも不妊で通院している人がいるんだ…と、初めて実感した時でした。
◯不妊検査って??
不妊治療のはじめは、男性も女性もまず検査。
私の通っていた病院では、まず初めに男女共に必ず検査を受けることになっていました。
といっても男性は一度ちゃちゃっと調べて何もなければ終わり。
女性は何回か通院します。
ただ、ここでも大きく勘違いしていたことがひとつ。
検査って完璧じゃない、ということ。
不妊を疑った時に行われる一般的な検査というのがいくつかあって、まずはそこから始めるのですが、私の場合 ”検査の結果異常はありません、ひとまずタイミングとってみましょうか” と。
2,3回タイミングを合わせてみたものの、結果妊娠不成立。
年齢的にも、人工受精を試してみた方が良さそうですね、とアドバイスを受けました。
・・まぁ、そりゃそっか。
何も異常がなくても、年齢的に確率が低いもんね。
このときは、単純にそう思っていたのです。