逗子葉山暮らしのほんとのところ。

都心と鎌倉の不動産営業を経て思うこと、郊外からの移住、都内通勤や日々のこと。

MENU

3/5 不妊治療の階段

f:id:nika_zushihayama:20210106192935j:plain

私の周りにも、20代でさえ不妊治療の病院に通い、苦労して妊娠、出産した子もたくさんいました。
そんな友人と一緒にランチをすることはあっても、当時結婚にさえ興味がなかった私との会話に具体的な不妊の話題が上がることもなかったし、その子達が出産に至るまで不妊治療をしていたことさえ、知らずにいました。

あの当時、子供を授かることの意味、歳を重ねることの意味を知っていたら、もしかしたら違う選択をしていたかも知れない。
知った上で判断することと、知らずに判断する機会さえ得られないのでは全く違います。
少しでも多くの人が、現実を知り、考えるきっかけになることを願って。


◯人工授精をしないとわからなかったこと

いよいよ覚悟を決め、人工授精にステップアップした私たち…!!
ついにきたか、とどきどきして過ごすものの、2ヶ月連続で結果は不成立。

人工授精ってなんだかすごいことかのように思ってましたが、確実なタイミングにしっかりと精子を送り込んでいるというのは、若くて問題のない人たちが普通にできていることを人工的に行っている、というだけのこと。
そういう意味では、妊娠の確率が上がるわけではないということを知りました。

ちなみに私の場合はこの段階で、毎回子宮の管に入っていった精子が活動をしていないことがわかり、追加で免疫因子の検査をすることに。
結果、私の持つ免疫の力で精子を攻撃してしまい、精子の運動性が失われて卵子に到達できず、受精できない状態になっていたということが判明しました。

なぜこんなことが起きるのかはいまだに解明されておらず、かなりの女性が免疫異常の問題を抱えていると言われているそうです。
ということで、私はいわゆる一種の不妊症というやつだったということがわかりました。
あれ?検査して異常なかったはずなのにな・・

◯不妊治療の最終段階

ちなみにこの免疫異常、原因が不明ということもあり、治療方法はなく対処方法しかないんだとか。
その対処方法のひとつが…不妊治療の最終段階、体外受精でした。

詳しい資料をもらい、まず確認したのは、その費用。
各項目の金額がずらっと並んでいるものの、一回の体外受精をするのにいくらかかるのかよくわからない…

先生に聞くと、一回にかかる金額はだいたい40万円前後。
卵の取れる数とか、卵や精子の状態など個別の状態によって必要な項目が変わるので、金額も都度変わるんだとか。
40万のこともあれば、30万のこともある、もっとそれ以上かかることも・・?

一回で40万…
やはり体外受精ともなると、まとまった金額になるもので。
家に帰り、旦那と相談。

しばらく悩みましたが、悩んでいる間にも、時は進み、老化は止まらない。
いつかやるなら、早い方がいい、と、私たちは上限金額を決めて、体外受精に挑戦してみることにしました。

 

◯体外受精ってどんなん?

体外受精の場合、ざっくり卵子を取るステップ、受精卵を戻すステップに分けられます。
通常は、周期にあわせて卵子は1つずつつくられるのですが、体外受精の場合、複数の卵子を投薬や注射で作り、その中からよりいい受精卵を選ぶことが多いようです。(自然派の病院は違います)

つまり、卵の数をどのくらい取りたいかで、薬の種類や量も変わり、それによって副作用も強かったり弱かったり。体への負担も大きかったり少なかったり。


ということで、次の生理を待って卵巣の状態を確認、問題ないことを確認して卵巣を刺激する薬や注射が始まりました。
薬は錠剤を飲むだけだからどうってことないのだけれど、注射を打つための通院が以外に大変。

指定された日付、1日おきとか、2日おきに病院に行き、注射をしてもらいます。
(コロナの影響があり、途中からは自分で自分のお腹に注射を打つシステムに・・これがまたつらかった・・泣)
卵子の育ち具合を確認、排卵する直前の成熟した卵子を取り出す必要があるので、採卵の日程はその育ち方によって自動的に決まり、調整はできません。

しかもいつもの注射の他に、採卵の前々日の夜21時ちょうどに注射をしてもらう必要があって、それを逃すとその周期の採卵はできない。
それまでの投薬や注射の苦労と、決して安くない費用は全て台無しになってしまうのです。

私が通院している病院は、日曜、祝日以外の朝8時30分〜19時まで営業していて、その人の周期によって必要な場合は、夜間や休日も対応をしてくれます。
とはいえ、普通の会社に勤めていたら、かなりの回数、早退やお休みをとらなくてはならない上に、間際にならないと予定は決まらず。
代わりのきかない仕事に携わっていれば会社の人やお客さんに迷惑をかけることになる。


芸能人が妊活のために休職します!なんて言ってるのを見たことがあって、なんでわざわざ休むんだろう??と思っていたけれど、なるほど、こういうことだったのか・・
仕事を休んでストレスから開放されるといいのかな?くらいにしか思ってなかったな。

本気で子供が欲しい人は仕事を辞めざるを得ないんだということ。
自分が経験してはじめてわかったことでした。

ポチッと応援お願いします!  ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ナチュラルライフへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 海辺の暮らしへ にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログへ にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 湘南情報へ