#建築家の建てる家に住みたい!
長いこと更新をお休みしていたこちらのテーマ。
”葉山に2世帯住宅を建てるまでのあれこれ”
無事出産し、落ち着いてきたのでゆるゆると更新を再開したいと思います!
お家をこれから建てる方、2世帯住宅を考えている方の参考になれば嬉しいです。
◯何を優先すべきか。
今回の土地は、二世帯で一緒に住む両親もわりとすんなりと気に入り、契約まで思いの外スムーズに進んでようやくほっと、一安心。
さぁ、いよいよお家を建ててもらう業者さんを決めて、注文住宅の醍醐味、わくわくのプラン作りのスタートです。
私たちの場合は、土地探しと並行していくつかの工務店やハウスメーカーに相談、見積をとっていたので、土地が決まった段階でお願いする業者さんは決まっていました。
仕事柄数々の素敵なお家を見てきたので、理想は膨らむばかり。(私は都内でデザイナーズとかリノベ物件を扱う不動産屋に、旦那さんはホテルや商業施設の内装や家具を造るお仕事をしていました)
自分の思い描いているような家を建てるには、予算の2倍以上の建築費が必要だという現実とどう折り合いをつけるか…
当初の予定よりも、土地にお金をかけることを選んだ私たち。
1年以上ものあいだ、相場からかけ離れた予算に見合わない条件を求めていた私たちが選んだ最大の妥協点は
”相場辺りまで土地の予算を上げること”
つまりその時点で、上物にかけられるお金がかなり制限されることはわかっていました。予算には限りがあるのだから、何を優先するのか何を妥協するのかをた決めなきゃいけない。
細部までこだわった建築家の建てるかっこいい家に憧れていたけれど、予算内でそれを叶えるとなると、余白のない小さな小さな家になってしまう。それよりも郵船すべきは気持ちよく暮らせる空間だね、と。
建具や内装なら、あとあと自分たちでお金ができた時に改装することだってできるけれど(実際やらないんだろうけど。笑)自分たちで眺望やハコをつくり直すことはできない。
ということで、細かいところは目をつぶり、予算内で自分たちの理想のハコを作ってもらえる業者さんを選ぶことにしました。
ある程度デザイン的な融通がききつつも、量産して仕入れのコストを押さえられる業者さん。
ということで、注文住宅も建売もしているタツミプランニングさんに決定。
既製品や量産された建材で材料限界に挑戦!!が私たちのテーマになりました。
◯ツメの甘さ。
いよいよ具体的なプラン作りがスタート。
私たちがつくりたいハコは、完全分離の二世帯住宅+賃貸。
メゾネットが並んだテラスハウスのような間取りも考えましたが、階段がつらくなることを考え親世代は1階のみ、子世帯を2、3階、1階と2階の一部を賃貸用のメゾネットにすることに。
眺望を考えるとリビングは3階にしたいけれど、私達がこの先ずっと住み続けることを考えるとちょっとしんどい。
2階リビングにすることも考えたけれど、それよりも私たちが年をとったら1階の親世代の部屋へスライド、上の階を貸しにだすという計画にしました。
富士山の見える3階をリビングにし、リビングの延長上にバーベキューのできるような広いバルコニーを。
とにかくできるだけ壁や柱のない天井の高い開放的な空間にしたい、これが私たちの最も優先したいことでした。
ちなみに両親の希望は、できるだけお金をかけずにコンパクトに。
夢を描く子世帯と堅実にいきたい親世代の大きなギャップです。笑
開口を広くとりたいとか、広い空間を作りたいということは、業者さんをどこにしようかと比較している段階から相談し確認していたことで、おそらくSE工法でないと私たちの希望は叶わないはず、と自分たちなりに調べていました。
タツミさんにも、工法的にタツミさんだとここまでは厳しいですよね?とのこちらの質問にも、このくらいならうちは特殊な金物を使った工法なので大丈夫ですよ!との回答。
あ、そうなんだ。
もっと壁とか柱の制限が多いと思ってたけど、大丈夫なんだー♪と喜んだのも束の間。
…つめが甘かった。