逗子葉山暮らしのほんとのところ。

都心と鎌倉の不動産営業を経て思うこと、郊外からの移住、都内通勤や日々のこと。

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#20 人間だもの。

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不動産屋=悪徳、騙される!
のようなイメージを持っている人は少なくないはず。
なんかちょっとうさんくさいイメージ、ありますよね?

実は私も不動産の仕事を始めて1年くらい経った頃、訴えるぞ!と怒鳴られたことがあります。
契約者は20代前半の女性。
怒鳴ってきたのは、そのお父さん。

なんでそんなこと言われたのかというと…
お嬢さんが契約した家が渋谷の道玄坂の近くだったから。

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当時アールストアという、ネットに物件を掲載して集客をする会社に勤めていました。
その掲載記事にも、ホテル街が近いがそのお部屋から駅までの道にはホテルはない、ということを明記していて、お嬢さんと内覧の時に近隣のホテルの場所を説明した上で周辺も一緒に歩きました。

お嬢さんがどうしてもその部屋に住みたかったから?なのか、あまり気にしてなかったから?なのか、親御さんにその辺の話はせずに、賃貸の契約をしてしまい、それを親御さんは不動産屋が騙した、と解釈したってことらしく…

契約者であるお嬢さんへは契約の説明をし、お金をもらい、鍵を渡していて、引っ越しはまだしていないものの、契約期間開始後に室内への立ち入りもされていました。

そんな状況でも、これだから不動産屋は悪いやつばっかだ、何も知らない娘を騙した、契約を白紙にしないなら弁護士に話をつける、訴えるから覚えてろ、、などと1時間近く暴言を浴びせられたのです・・。

脅しではなく、もう少し違う言い方だったなたら、どうにかならないかと貸主さんに必死に交渉をしてあげられたのかも知れません。
ですが、1時間も罵声を浴びせ続けられた若かりし日の私には、そんな気力も余裕もあるはずもなく。
この人のためになにかしてあげたいなんて気持ちはすっかり消失してしまいました。
きっとその方は、娘を騙した悪い不動産屋の話、として周囲の人に話して回っていたのかも知れないな、なんて思います。


どの業界でもそうだと思いますが、色々な人がいるものです。
当時の社長は、トラブルがあってもすぐに上司に変わらせることはせず、最後まで自分で対応させる主義だったので、そんな経験を経て、訴えるぞ!と言われたくらいじゃ動じないほど心が強くなりました。笑

と、まぁ理由はどうであれ、先入観から不動産屋に対して不信感を持っている方も少なからずいるわけです。

 

と少し話がずれちゃいましたが、土地探しの話に戻します。
私たちがここだ!と決めた土地に一番手がいることがわかり、がっくり、、後悔しまくりの私たち。

1番手の方が価格交渉を入れているということなので、それならば!と元々価格交渉を考えていたのはあきらめ、満額で良いので売主さんにご意向を聞いてもらえませんか?と売主側の業者Aさんに相談するも、冷たい対応で一切話も聞いてもらえず。
電話をガチャ切りされてしまいました。
こういう業者が不動産屋のイメージ下げてるのかも知れないですね。


そんな酷い対応しなくてもいいのに…と諦めきれなかった私は、もう一社同じ土地の募集をだしていた業者Bさんに、相談。


すると、なんと!


売主さんは私たちの方で話を進めてくれることになったのです。
その後、もともと1番手で申し込まれていた方がそれならば満額でいい!と話をしてきたようですが、売主さんとしては、もはや金額の問題ではなく、気持ちよく買っていただける方にお譲りしたい、というご意向で、私たちにご縁がまわってきたというわけです。


最初に問い合わせた業者Aさんが、自分の利益にはならなかったとしても、私たちに誠実に対応してくれていたならば、私たちはその業者さんに2番手で満額で申し込みをいれ、そのことによって元々の1番手の方が交渉を取りやめて満額で契約に至っていた可能性が高かった。

もしくはそもそも1番手の方が交渉をいれていなければ、たとえ2番手が現れたとしても、1番手である事実は揺らがなかった。
つまり、1番手の方は、選ぶ業者も、方法も間違えてしまったわけです。
詳しい状況はわからないけれど、もしかしたら業者と買主、売主の間で、コミュニケーションがきちんととれていたら、信頼関係が作れてさえいれば、その土地を逃すことはなかったんじゃないかな、と。

 

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こんな最高の環境がすぐそこにある暮らし。

量産できるモノとは違い、不動産は唯一無二。
たとえ隣り合った土地や部屋であっても、数メートルずれるだけで風通しも日当たりも眺望も変わってしまう別モノです。

だからこそ、絶対に手に入れたいと思った不動産があったのなら、まず第一に自分が一生懸命になることはもちろん、誠実に、きちんと寄り添ってくれるパートナーを選ぶこと、そしてそのパートナーを信じて託すことが必要なのだと思います。

不動産屋も売主もみんな人間。
自分がお客さんの立場の時も、それを忘れずにいたいなと思います。

 

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